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第5回 組立除法ノスゝメ[1]~ax+bで割る組立除法~

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(2013/11/11up)

今回は数学Ⅱで登場する「整式の割り算」の話。特に割る式がax+bの形のときに効率的な組立除法を紹介します。

例えば、
割られる式.png割る式.pngで割ったときの商と余りを求めよ。」
といった問題。一般的な解法はまず割る式.pngではなく、頭の数2で割った式割る式_2.pngで割るというもの。組立除法を使うと、
「÷分数」型組立除法(一般).png
となって、商商1.pngと余り-3が得られます。最後に商だけ元の割る式の頭の数2で割って、この問いの答えは、商商2.png、余り-3となります。

この仕組みは以下のとおり。
仕組み.png

ところがこの一連の計算過程で無駄があるのがわかるでしょうか?何か重複して同じことを計算している部分。

実は、最後に「商÷2」をやっているのに、組立除法の途中でも「商÷2」をすでにしているという点。なぜなら例えば最初に下ろした3次の係数2に対して、「3/2」をかけますよね。この計算は「2で割って3をかける」と同じなので、事実上ここで商となるべき数を2で割るという作業を含んでいるのです。
どうすればこの2度手間を避けられるか?

簡単です。「2で割って3をかける」を一度にせずに、「2で割る」→「3をかける」という風に段階を踏んで、「2で割る」の段階の数を残しておけばよいのです。

具体的には次で説明しますね。

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